第7回、どんぶり

 今回は「どんぶり」で何丼かと言うと、思い出の品僕のオリジナルどんぶり。

正直な所、これは美味くはない。

と言うのも、これは僕が中高生の時に作って食べていたどんぶりで、はっきりと苦い思い出を思い出させてくれる品なのだ。

忘れもしない。反抗期真っ只中に、祖母がリビングで寝ている最中に僕はこれを作り出し、匂いを嗅いだ祖母が「辛い…」そして、罵倒する僕。

それが祖母との最後の会話で、数時間後に心筋梗塞で亡くなってしまいました。

元々、祖母は心臓に疾患があり心臓に人工弁が入っていた。

よく体調不良も訴えていた。

それに父方も母方の家系も短命。

18年間、本当に今思えばこんな僕に向き合ってくれて、沢山美味しい料理作ってくれて。


どんな時も後悔する事なく一瞬一瞬を生きろ、と戒めを込めた思い出のどんぶり。

(美味しくないと言いつつ定期的に食べたくなる。




きっと「飯」って言うものはそう言うものなんだろうなと歳を重ねるごとに少しずつわかってきた気がする。


今回の僕のエピソードはこの辺にして、早速作っていこう。

材料は豚細切れ適量、一味唐辛子小さじ2、醤油適量、ラー油、ごま油。

今回も例にならい、レシピはまあまあ適当。

もし作る際の注意点としては食べた後に胃が燃える感覚と胸焼けが目安となる。

そして、ここ海外の片田舎では豚の細切れなんか売っているはずがないので、





買ってきたこの豚肉を細切れにしていく。






こんな感じで刺身を引くような感じで切りましたが、きっとまだ分厚い。まあ「まかない」なのであまり気にしない。






残った肉は塩を振り脱水、夕方か明日食おうと思う。予定なので使わず冷凍の可能性ももちろんある。






細切れにした肉は醤油に少し漬け込んでおく。
この時はご飯を炊きながらだったので25分ほど漬け込んだ。そしてレシピが全然違うのだが、今回はみりん1、醤油1の作り置きの醤油で漬け込んだ。






こんな感じで盛り付けて完成。
オリジナル(中高時代のもの)とは違うが、まあ別にいい。
大体一緒だし、きっとどう作っても誰が作ってもただの刺激物だ。




食べながら今回のエピソードを思い返し、自分の言動や行動は必ず相手がいるもので取り返しのつかないことにもなる。
後悔をしたくないのであれば、真摯に生きよ。


と、深々と反省した。


そんな平日の昼食であった。







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